皆さまからのお便り letters

角膜移植を受けられた方の喜びの声≪匿名希望者≫

初めに、今回私に提供して下さったドナー様またご家族の皆さま、本当に心から感謝いたします。ありがとうございました。

私は68歳の男性です。41歳の時に「両眼若年性緑内障」と診断され、正直なところ緑内障という病気がよく分かりませんでしたが、徐々に眼圧が上がり、視野の欠損がでてきました。
その後何度も手術を繰り返しましたが、ついに近くの眼科ではこれ以上の対応が難しいと言われ、神戸大学病院を紹介されました。

最初の手術から21年後の春、緑内障の難しい手術は上手くいき無事終了しました。その後も神戸大学病院に通院していましたが、それから3年後の春、右目の痛みがひどくなり、まぶしくて眼をあけているのもしんどく、目薬をさす時以外はずっと眼帯生活という状態になりました。
その頃、もともと角膜が弱っていた為に角膜移植しかないとの事で、兵庫アイバンクに登録させて頂きました。
翌年の夏に移植手術を受け、その結果1年4ヶ月痛かった症状が嘘のように取れ“あの痛みが無い”この気持ちは経験した人でないと分からないと思います。
本当に感謝しました。そして嬉しかったです。でも明日になるとまた痛みが出るのでは・・・と思うと、嬉しさ半分怖さ半分でした。
その後穏やかに日が過ぎ10日で退院し、一週間後の外来では先生に順調な回復ですよと、仰っていただきほっとしました。

緑内障の為に視野欠損があり視力はあまり変わらないのですが、今回の手術で痛みが取れたこと、眼帯がいらなくなったこと、角膜の透明度が左眼に近くなり本当に見やすくなりました。この3点は私にとって大きな進歩だと思います。これから一日一日を大切に生きて行きたいと思います。

大学病院の主治医の先生、担当医の先生方、看護師の皆様、また兵庫アイバンクの皆様、本当にお世話になりありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願い致します。最後にドナーさん、本当に感謝しております。ありがとうございました。